小林里美さん
國學院大學久我山高等学校出身
私は現在、葬祭業に従事しています。業務の内容としては、病院又は自宅で目を落とされた(亡くなられた)方を霊柩車でお迎えに参り、自宅又はホールにご安置します。ご住職様や火葬場の都合を確認し、葬儀の日程を決めたり、詳細の打ち合わせをしたりします。その後、納棺・通夜・葬儀告別式となります。
納棺の前後には、ご遺体の状態に合わせて、エンバーミング(防腐処置)やお化粧などの様々な処置を施します。また、葬儀では、ホールの案内やご住職様の補佐などを行います。さらに、会葬礼状の作成、供物・返礼品・料理等の発注、その他手配関係、精算準備など、事務的なことも行います。
葬儀が終わっても、35日忌・49日忌・1周忌などの法事がありますから、お客様とのお付き合いは葬儀後も続きます。
この仕事で必要なのは、「全体把握能力」です。その点で、ゼミでの判例研究はとても役に立っています。一見、法律とは無縁そうな職種ですが、遺産・相続・エンバーミング(刑法189条、190条参照)など、法律に関わる様々な質問をされますので、正確な情報を提供できるよう法律の勉強は今でも欠かせません。その際、大学で学んだ法律の知識は、その土台としてしっかりと役立っています。