7月13日(日)に、オープンキャンパスが開催されます。法学部の模擬授業の中身を、ちょっとだけお見せします。続きはぜひ、当日の模擬授業で!
特許発明のナゾを解明しよう! ―特許法―
私たちの生活をとても快適で便利にしているさまざまなアイディア(発明)はどのようにして生まれたのでしょうか、そして、その発明を活かす「工夫」とは・・・・・?
発明家にとっての刺激は・・・「特許」。ばく大な利権を生み出す「特許」は、発明家にとって「馬の前のニンジン」になります。そのことを、第16代米国大統領のリンカーンは、「特許は天才の炎に利益という油を注いだ」と述べていますが、その「油」に燃え上がった天才がいました。
「世界の発明王」いえばエジソンの名前が浮かびます(エジソンの特許権取得件数は1000件を超えます)。1847年に米国で生まれたエジソンは、日本では「発明王」として有名ですが、その反面、本国米国では「訴訟王」としても大変有名です。「発明家」というと科学者らしい「コツコツと研究に没頭して、お金には無頓着」というイメージがありますが、エジソンはそんなイメージとは違って、発明家であり実業家といわれるのがエジソンの本当の姿といわれています。発明は「1%のひらめきと99%の汗」という言葉が有名ですが、エジソンの場合は、「1%のひらめきと99%の訴訟」という皮肉を込めた言葉もあったほどです。
他方、エジソンが生きた同じ時代に米国で発明されたのが「コカ・コーラ」。その独特の味と色あいで全世界を魅了し続けていますが、そのコカ・コーラの「味」をめぐる特許戦略は、エジソンとは全く違います。知っている人も多いと思いますが、コカ・コーラの味(レシピ)は秘密にされていて、レシピは銀行の貸金庫に厳重に保管されているそうです。それでは、なぜコカ・コーラはその独特の味を「特許」にしなかったのでしょうか。
エジソンとコカ・コーラ、発明を活かす工夫にどんな違いがあるのか、一緒に考えてみましょう。