松平光徳 准教授
本日(2013.09.01)、サマースクール型AOの講義を担当した松平です。私の担当した法学部のスクールでは、「デジタル時代の著作権」というテーマで授業を行いました。
インターネットをはじめ、情報のデジタルネットワーク化が急速に進むなか、音楽や映画、本や写真といったもの(著作物)がとても便利に利用できる時代になりました。スマートフォンやタブレットさえあれば、どこでも好きな作品を楽しむことができます。
「著作権」はそれらの作品を作った人(著作者)に認められるものですが、どうしてそのような権利が必要なのでしょうか。また、利用環境が変わり、著作権法にどのような変化が表れているのでしょうか。
この授業では、まず、著作権法の目的が「文化の発展」にあって、作品を作った人に認められる「著作権」は、より多くの作品を世の中に広めるためにあるのであって、けっして「著作権」の保護強化だけが重要なのではなく、利用者が作品を自由に利用できる機会にも配慮した「権利と自由のバランス」が大切だということを問題にしました。
これからさらにデジタルネットワーク化が進み、ますますそのバランスを図ることが難しくなります。みんなで一緒に便利で快適なデジタル空間を作っていきましょう。
駿大の法学部では、これからも興味深い講義を実施します。スクール型AOなど、ぜひ参加してみてください。