法学部では、11月下旬に「学部デー」として、政府機関や美術館など様々な場所を訪れる企画を実施しました。今回はその「学部デー」報告の第2弾。
法学部1年 宮澤航平
私は、学部デーというさまざまな施設を見学できる貴重な機会に、悩んだ結果、府中刑務所を見学しようと決めました。刑務所というと、映画やドラマのイメージしかなかったので、現実を知っておきたいと思ったからです。
刑務所を見学した感想を率直に述べますと、学校の延長線上のような場所に思われました。適度な運動と労働、勉強と文化活動(学校で言うと部活のようなもの)をしながら、規則正しい生活や団体行動に慣れ、刑務官の指導を受けつつ社会復帰を目指していく、ということが分かりました。出所後に生活が困難な元受刑者のために生活保護の手続きを取ったり、高等学校卒業程度認定試験も受けることができるなど、刑罰を科すというよりもむしろ社会復帰を念頭に置いて運営されている機関、そのような印象を受けました。
私は今大学で刑法を学んでいますが、犯罪や刑罰について今まで漠然としか理解していなかったことに気づきました。これをきっかけに、刑法や刑事訴訟法についてより深く学んでいきたいと思います。
府中刑務所庁舎前にて。案内いただいた刑務官の方と一緒に。