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8月9日オープンキャンパス模擬授業・もうひとつの予告編

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ミッキーマウスは誰のもの? ―著作権法―

法学部准教授 松平 光徳

 世界中の誰もが知っている「ミッキーマウス」、それは、米国のウォルト・ディズニーが1928年の映画「蒸気船ウィリー」で産み出し、ウォルト・ディズニー社が長い年月をかけて育て上げてきた大国アメリカを代表するヒーロー・キャラクターですね。

 そして、「ミッキーマウスは誰のもの?」と訊かれれば、もちろん「産みの親、育ての親」であるディズニーのものだと答える人が多いと思います。法も、ミッキーマウスというキャラクターを利用する権利をいろいろな形でディズニーに保障しています。ミッキーマウスは、日本のディズニーランドやディズニーシーをはじめ、毎日、世界中で、ディズニーのために最も忙しく働いている稼ぎ頭といえるでしょう。

 ただし、ミッキーマウスが初めて登場した映画については、少し話は変わってきます。映画「蒸気船ウィリー」の著作権(保護期間)が切れるからです。

 著作権法は、著作物を創作した人に、一定期間、その著作物を独占的に利用できる権利(著作権)を保障しています。したがって、一定期間経過した後は、その著作物はみんなが自由に無料で利用できるものにされるのです。もちろんそれは、映画に登場したミッキーマウスも例外ではありません。ミッキーマウスが「みんなのもの」になる日が近付いているともいえますね。

 この講義では、「ミッキーマウス」を例に挙げて、著作権法が保障する著作権という権利はいったいどのような権利なのか、その目的は何か、そして期間の制限があるのはなぜかについて考えます。


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