准教授 倉島安司
駿河台大学法学部で「行政法」関係や「消防と法」などの講義を担当している倉島です。
残念ながら大雪のために中止となった「入学準備セミナー」では、よろず相談のコーナーを予定しており、その一つとして、消防官を目指す新入生のみなさんに、これから入学までの過ごし方について、私からアドバイスすることになっていました。「入学準備セミナー」で特にお伝えしたいと思っていたことを、2つだけ書きます。
まず、消防官になるための採用試験には、教養試験があります。これは社会人としての一般教養の試験なのですが、実は高校までに勉強する主要な科目が、そのまま出題されるのです。そこで消防官をめざす新入生には、春休みの間に、一科目でもいいので、ぜひ高校の勉強を復習してほしいと思います。
(飯能日高消防署見学)
次に、消防官となるには、体力だけでなく、機材の整備、救急搬送、消火活動などに関わる、専門的な知識や理解力が求められます。それらは、大学での講義や、消防官となってからの研修で身に付けていくものですが、そのベースになるのは、文章を読む力です。そこで新入生のみなさんは、入学までに、ぜひ何冊か、本を読むことにチャレンジしてみてください。消防関係の本でも、一般の小説やエッセイでもかまいません。消防官採用試験では作文や面接も重要ですが、それらの準備としても、読書はおおいに役立ちます。
まだまだ消防官志望の新入生に伝えたいことはありますが、それはまた、4月のガイダンスやオリエンテーションキャンプでお話しましょう。駿河台大学法学部で、ともに人生の目標を実現させていきましょう。